卒業生に聞く在学中のリアル

瀬岡 真緒(せおか まお)さん

在籍していた学科・研究室 共生バイオサイエンス学科・ポストハーベスト研究室
就職先・役職 化粧品会社 研究員
卒業高校 愛知県立岡崎高等学校

自分の「好き」を見つける授業で興味を追求する日々。

高校生の頃から、美容について興味を持っていました。学部を選ぶ際には、自分の興味のある化粧用品に紐づけ、生物や化学、植物などをマルチな視点で学べる農学部を選びました。

大学3年後期から大学院にかけて所属していたポストハーベスト研究室では、柑橘の持つ美容成分について研究していました。静岡は地域柄、温州みかんをはじめとする柑橘類が豊富で、フィールドワークなどの農業実習や実践的な実験を通して学びを深めることができました。

高校生までは座学が主ですが、共生バイオサイエンス学科では、実際に現地に赴いて実習を行う機会が多かったです。内容に偏りがなく、幅広くさまざまな実習や実験を選べることで、自分の得意分野を見つけやすい環境が整っていると感じます。

積極的にチャンスを掴む。自分を信じ、夢を叶えた。

学生時代の思い出に残っているのは、カナダやタイへの海外での経験です。カナダへは語学留学として、タイには研究室から派遣される制度を利用し、留学しました。

タイでは1ヶ月内に成果を出す必要があり、研究三昧の日々でした。異なる言語圏で成果を追い続けることに何度も心が折れそうになりましたが、研究者としてのステップアップはもちろん、今でも気軽に連絡をとりあう友人もでき、成長の糧になったと思います。

また、学生時代に「国際誌に寄稿する」という夢を叶えられたことも、人生の宝物のひとつです。教授や友人のサポートがなければできなかったと思います。改めて思い返すと、トライアンドエラーの連続である研究が、心から好きなんだと感じます。

現在は、高校生の時からの目標であった美容関係の職に就いています。主に化粧品の開発業務を担当し、学生時代の延長かのように、より良いものを生み出すための研究を続けています。これからも良いものを作るという初心を忘れず、使う人の笑顔に繋がるような製品をお届けしていきたいです。


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