卒業生に聞く在学中のリアル

澤村 武(さわむら たけし)さん

在籍していた学科・研究室 共生バイオサイエンス学科・野菜園芸学研究室
就職先・役職 全国農業協同組合連合会
卒業高校 三重県立松阪高等学校

「好き」のタネを育て未来に繋げる場所。

実家が農業を営んでいたこともあり、幼い頃から自然に囲まれた環境にいました。育てていたのは、苺や稲。年間を通して農作業に励む父の姿を見て、「家族の手助けをしたい」と思ったことが、農学の道に進んだきっかけです。高校時代から興味を持っていたのは、養液栽培です。進学先は、自身の興味のある分野の知識をより深められることを条件に選びました。

また、高校時代に打ち込んでいたラグビーを大学でも続けられたことも、キャンパスライフに大きな影響を与えたと思います。充実した授業と部活動を両立した日々を振り返ると、入学前に思い描いていた理想の大学生活を送れていたと思えます。

3年生の後期から所属することができる研究室では、長く希望していた養液栽培に取り組みました。研究を進めるなかで、より深く知識を得たいと感じたため、大学院に進学することを決意。興味の種を育てる環境があったことに、とても感謝しています。

研究科での学びが、現場で活きる。園芸農業のプロフェッショナルの道へ

全国農業協同組合連合会に就職しようと決めたのは、大学院1年生の時。技術職として、学生生活を通して学んだ養液栽培や環境制御、そして研究対象であるトマトの成分分析技術などを存分に活かせる場所で働いています。

就職して最初の2年間は、神奈川県にある営業・技術センターで農産物商品開発室に所属。ミニトマトのブランド開発や営農指導に取り組みました。3年目には、栃木県にあるゆめファーム全農とちぎに配属され、現在は最新の技術を利用した大玉トマトの栽培実証を行なっています。

数年ごとに転勤をする現職では、全国がフィールドとなります。心掛けているのは、地元の農家の方と丁寧にコミュニケーションを取ること。将来は施設園芸のプロフェッショナルとして、農業の道を極めたいと思っています。長期的なビジョンを持ち展開する人材を目指し、これからも情熱を持って、人と植物に向きあっていきたいです。


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