応用生命科学科の齋藤貴子助教の研究課題が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2025年度戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択されました。
「さきがけ」は、我が国が直面する重要課題の解決に向け、独創的かつ挑戦的な基礎研究を支援し、将来の科学技術イノベーションの源となる新しい技術シーズの創出を目的としています。
研究課題:「ホヤセルロースの分子基盤解明と炭素固定機能の応用展開」
研究者名:齋藤貴子 助教
戦略目標:「海洋とCO2の関係性解明と機能利用」
研究領域:「海洋バイオスフィア・気候の相互作用解明と炭素循環操舵」
研究概要:ホヤは植物プランクトンを濾過摂食し、動物で唯一セルロースを合成する特異な性質を持つ海洋無脊椎動物です。本研究では、炭素固定の新たな担い手として注目されるホヤのセルロース合成機構と生育過程における炭素固定量を明らかにし、被嚢に蓄積されたセルロースを利活用する基盤の確立を目的としています。得られた知見を基に、ホヤの特性を資源として応用し、持続可能な脱炭素社会を支える循環型資源モデルの構築を目指します。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業「さきがけ」