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【論文掲載・朴 龍洙 特任教授】ノロウイルス様粒子上へのマラリア虫体表面タンパク質とメロゾイト表面タンパク質の表示

Modular Display of Plasmodium yoelii Circumsporozoite Surface Protein and Merozoite Surface Protein-1 on Norovirus-like Particles

近年、ウイルス様粒子(VLP)は、その表面に外来ペプチドやタンパク質を発現させる有望なプラットフォームとして注目されている。本研究は、ノロウイルス様粒子(NoV-LP)表面上に、マラリア原虫Plasmodium yoeliiの抗原性タンパク質、特にcircumsporozoite protein (PyCSP)とmerozoite surface protein 1 (PyMSP119)を提示した二価VLPの作製に成功したものである。これらのVLPベースのワクチンの免疫原性を評価したところ、アジュバント非添加でもPyCSPとPyMSP119の両方に対して抗原特異的IgG応答を誘導した。この発見は、マラリアの2つの異なるライフサイクルステージに対する2価ワクチンとして開発される可能性があることを示している。
本研究は北里大学獣医学部筏井教授グループと共同で進めたもので、11月20日ACS Bioconjugate Chemistryにオンライン公開された。

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