生物資源科学コースでは、山地から平野までの農林業全体を連続的に見渡し、そこで行われる生産活動を 解析し、課題解決に向けた技術を進展させることにより、地域産業の維持・発展と、地域のさらなる活性化 を担うことのできる人材の育成を目的とします。静岡県という立地・環境を存分に活かし、静岡の特産品を 産出する農林業の現場や技術利用の実地をふんだんに教育に取り込み、さらには、教育を通して地域活性化 を行うべく、地方自治体とも協力しながら人材を育成します。
本コースでは、「植物バイオサイエンス教育プログラム」、「木質科学教育プログラム」、「地域生態環境科学教育プログラム」、「農食コミュニティデザイン教育プログラム」の4つの教育プログラムを置き、それぞれの分野の専門性を高めると共に農学がカバーすべき幅広い知識を有する人材を育成します。
東海地域は温暖な気候を生かした果樹、野菜、花卉などの園芸作物を中心とした農業が盛んであり、これらの恵まれた資源を活かした産業の発展に寄与するため、農作物の生産性向上、高品質・高付加価値化に向けた技術開発の先進的な理 論と応用について教育します。最先端のバイオテクノロジーを駆使して、果樹・野菜・花卉などの農作物の生産、利用に関する新たな理論とフィールド科学を融合した教育カリキュラムにより、幅広い基礎理論と最新技術の理解を深め、広い視野と創造性を備え、産業振興、国際競争力および環境保護といった社会要請に応えて関連産業をリードし、新しい価値を創造する知力を備えた人材を育成します。
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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稲垣 栄洋 | 教授 | 農業生態学・雑草科学 | 植物生産管理学研究室(雑草学分野) 【地域フィールド科学教育研究センター】 |
加藤 雅也 | 教授 | 収穫後生理学 | ポストハーベスト研究室 |
切岩 祥和 | 教授 | 植物栄養学、野菜園芸学 | 野菜園芸学研究室 |
鈴木 克己 | 教授 | 野菜園芸学 | 野菜園芸学研究室 |
中塚 貴司 | 教授 | 花き園芸、植物分子育種 | 花卉園芸学研究室 |
笠井 敦 | 准教授 | 昆虫生態学、応用昆虫学 | 応用昆虫学研究室 |
鮫島 玲子 | 准教授 | 土壌微生物学 | 環境微生物学研究室(鮫島) |
田上 陽介 | 准教授 | 共生生物学、応用昆虫学、進化学 | 応用昆虫学研究室 |
平田 久笑 | 准教授 | 植物病理学 | 植物病理学研究室(平田) |
堀池 徳祐 | 准教授 | 分子進化学、バイオインフォマティクス | 分子進化・情報生物学研究室 |
向井 啓雄 | 准教授 | 果樹園芸学 | 果樹園芸学研究室 |
八幡 昌紀 | 准教授 | 果樹園芸学 | 植物生産管理学研究室(果樹園芸学分野) 【地域フィールド科学教育研究センター】 |
富永 晃好 | 助教 | 園芸生理学 | 植物生産管理学研究室(園芸生理学分野) 【地域フィールド科学教育研究センター】 |
馬 剛 | 助教 | 青果物機能学 |
ポストハーベスト研究室 |
我が国は、森林率約 70 %を誇る「木の国・森の国」であり、それらの大部分を占める人工林は成熟期にあり、森林資源の育成の時代から木質資源利用の時代へ大きく転換しつつあります。木質科学教育プログラムでは、森林からもたらされる再生産可能な資源である木質バイオマスを高度に有効利用するために、木質成 分の化学構造やその生合成および微生物分解機構、高分子複合材料としての木材細胞壁の組織構造やその物性に関する木質科学の基礎的な知識・技術の習得、さらには、新たな需要の創出を目指す高機能木質ナノ材料や木質複合材料の開発、木造建築物の構造力学的な特性の把握、耐久性能や耐火性能の評価手法など木質 科学の応用的な知識・技術を習得するとともに、グローバルな視野に立って問題解決ができる高度専門技術 者の育成を目指した教育を行います。
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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河合 真吾 | 教授 | 木質生化学、樹木成分化学 | 森林生物化学研究室 |
小島 陽一 | 教授 | 木質バイオマス科学 | 木質バイオマス利用学研究室 |
山田 雅章 | 教授 | 木材接着学 | 高分子複合材料学研究室(山田) |
小林 研治 | 准教授 | 木質構造学 | 住環境構造学研究室 |
小堀 光 | 准教授 | 木質材料科学 | 木質バイオマス利用学研究室 |
米田 夕子 | 准教授 | 木質化学 | 森林生物化学研究室 |
小川 敬多 | 助教 | 木質構造学、木材強度学 | 住環境構造学研究室 |
田中 孝 | 助教 | 木材物理学、木材乾燥、X線デンシトメトリ | 高分子複合材料学研究室(田中) |
静岡では、富士山・南アルプスを擁する豊かな自然と歴史に支えられた特色ある農林業が営まれています。これらの基盤となる生態系や地域資源・地域環境の保全とその利用との調和を目指し、生物、土壌、水質、空気、社会の環境技術を含めたフィールドでの幅広い調査・研究手法を習得し、柔軟な判断力と地球的視野を持った人材を育成します。
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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今泉 文寿 | 教授 | 砂防工学、地形学 | 森林防災工学研究室 |
水永 博己 | 教授 | 育林学 | 森林生理生態学研究室 【地域フィールド科学教育研究センター】 |
山下 雅幸 | 教授 | 草地学、生態学、生態遺伝学 | 生態学研究室 |
王 権 | 教授 | 森林生態 | 広域生態学研究室 |
飯尾 淳弘 | 准教授 | 森林生理生態学 | 造林学研究室 |
薗部 礼 | 准教授 | 応用リモートセンシング | 広域生態学研究室 |
富田 涼都 | 准教授 | 環境社会学・科学技術社会論 | 環境社会学研究室 |
南雲 俊之 | 准教授 | 土壌学、植物栄養・肥料学、環境科学 | 持続可能型農業科学研究室 |
楢本 正明 | 准教授 | 森林生態・生理学、乾燥地緑化 | 造林学研究室 |
渡邊 拡 | 准教授 | 生物材料物理学、住環境科学 | 環境科学研究室 |
江草 智弘 | 助教 | 水文学・生物地球化学 | 森林水文学研究室 |
高山 翔揮 | 助教 | 砂防学、土砂水理学 | 砂防学研究室 |
*山岳科学教育特別プログラム
本プログラムでは、気候変動(地球温暖化等)や突発現象(豪雨,崩壊等)を含む、山岳域で顕著化する諸問題に対処できる人材の育成を目指します。野外、特に山岳フィールドに立脚した分野融合型教育を推進することで、防減災や生態系保全など山岳域の統合的かつ持続的な管理に必要な知識について学びます。本教育特別プログラムは地域生態環境科学教育プログラムの中に設置されており、同教育プログラムの合格者は入学後に本教育特別プログラムを選択することができます。
21 世紀の人類が直面する課題はいずれも複合的で、グローバルな視点からのアプローチが求められます。自然科学分野の知識や技術だけでなく、人間社会に対する確かな見識が欠かせません。新しい思考枠組みと新しい教育研究のアプローチが求められるのです。こうした認識のもと、本プログラムでは「農」(農業・農 村)と「食」をつなぎ、持続可能な社会・コミュニティをデザインするための教育を進めます。自分の眼で事象を見てとり、自分の頭で考えて、主体的に行動する態度を身につけましょう。自らのビジョンを発信し、それを共に実現するコミュニティを築きましょう。「農」「食」「コミュニティ」「デザイン」の基礎理解を足がかりに、世界へ飛び立ちましょう。
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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竹之内 裕文 | 教授 | 哲学、生命環境倫理学、死生学 | 哲学研究室 |
鳥山 優 | 教授 | 細胞生物学 | 海洋生物学研究室 |
松本 和浩 | 教授 | 園芸学、アグリビジネス学 | 園芸イノベーション学研究室 |
柴垣 裕司 | 准教授 | 農業経済学、農業経営学 | 農業経営学研究室 |
橋本 将典 | 准教授 | 植物マイクロバイオータ、植物微生物相互作用 | 植物圏微生物学研究室 |
太田 美帆 | 助教 | 地域社会学、福祉社会学、エリア・スタディーズ | 農村福祉社会学研究室 |
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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鈴木 克己 | 教授・センター長 | 野菜園芸学 | 野菜園芸学研究室 |
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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稲垣 栄洋 | 教授・部門長 | 農業生態学・雑草科学 | 植物生産管理学研究室(雑草学分野) |
八幡 昌紀 | 准教授 | 果樹園芸学 | 植物生産管理学研究室(果樹園芸学分野) |
富永 晃好 | 助教 | 園芸生理学 | 植物生産管理学研究室(園芸生理学分野) |
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
---|---|---|---|
今泉 文寿 | 教授・部門長 | 砂防工学、地形学 | 森林防災工学研究室 |
水永 博己 | 教授 | 育林学 | 森林生理生態学研究室 |
氏名 | 研究分野 | 所属研究室 | |
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笹浪 知宏 | 教授・部門長 | 繁殖生物学、分子細胞生物学 | 細胞生物学研究室(笹浪) |