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“農業ビジネス起業人育成”に向けた静岡大学の取り組み
農業ビジネス起業人育成コースの目的・概要

1.事業の目的と設立の経緯
 日本の農業は、食料自給率の向上、耕作放棄地の解消、地域農業の活性化、担い手の育成、国際化対応などの諸課題が山積していますが、近年、この課題解決のために「農業のビジネス化」に対する期待と関心度が高まってきています。農業をビジネスとして捉えるためには、農家経営から企業的経営に脱却し、一次産業を六次産業化する農業ビジネス経営体の経営・管理ができる人材を養成することが重要です。
 このため、本分野に係る静岡県内外の大学、静岡県経済産業部、食品・流通・農業資材・農業機械等の企業と静岡大学が有機的に連携して教育を行うことを目的として、平成23年4月に静岡大学大学院農学研究科修士課程共生バイオサイエンス専攻内に「農業ビジネス起業人育成コース」を設置し、平成25年3月に初の修了生を輩出しました。
 なお、本コース設置に先立ち、平成20年度から22年度まで経済産業省関東経済産業局委託事業として、産学人材育成パートナーシップ事業「農業ビジネス経営体育成のための教育体制・プログラムの構築・検証」による支援を受け“静岡農業ビジネス起業人育成講座”を開設し、講座運営のノウハウを養いました。

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2.コースの概要
1)農業ビジネス起業人育成コース講義科目(平成28年度入学者用)
区分 授 業 科 目 単位数 講義・演習等の別 年次 免許教科科目 備 考
コース必修科目 農業ビジネス特別研究 12 実験 1・2    
コース選択科目 農学特別演習T
農学特別演習U
先進的農業ビジネス経営論
農産物流通・マーケティング論
経営管理技術特論
農業政策・知的財産戦略特論
栽培技術特論
植物環境調節学特論
植物工場論
植物保護学特論
先端生産管理技術特論
資源活用論
品質管理論
ビジネスプランニング演習
農業ビジネス総合演習
財務管理演習
園芸作物生理学演習
施設環境制御学演習
果樹園芸学特論
花卉園芸学特論
野菜園芸学特論
収穫後生理学特論
害虫防除学特論
植物病理学特論
持続可能型農業科学特論
農業経営経済学特論
静岡学連携特別講義


























演習
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講義
講義
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   農
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※この16科目のうちから、8単位以上を選択必修

2) 講義
   講義は、前期(4月〜7月)、後期(10月〜1月)の水曜日を中心に設定していますが、夏季・冬期休業期間中に集中講義として開講する科目もあります。
 また、1単位の講義は、1回90分を1コマとして8コマ開講し、成績評価で「可」以上の成績を得た場合に単位が与えられます。
 なお、「農業ビジネス総合演習」は、修士論文作成に向けて資料の収集や研究課題の設定を行うための準備科目であり、2年間の受講が必要です。
3) 取得学位
   2年間在籍し、コース必修科目「農業ビジネス特別研究」(修士論文の作成含む)12単位とコース選択科目から18単位以上の合計30単位以上を取得することにより、『農学修士』の学位を取得できます。
 なお、勤務状況などの関係上、2年間の標準修業年限を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修し課程を修了することも、申請により認められる場合があります。
4) 修士論文
   指導教員の基で2年間掛けて作成しますが、通常の講義と異なり時間設定の自由度は大きく在宅学習も可能です。修士論文は大学院生の任意の発想でテーマを設定します。今までの修士課程修了者の主な論文名は次のとおりです。
・中国における土壌改良資材を活用した農業ビジネス展開に関する研究
・農産物の価値を創出するための生産者と料理人をつなぐ情報ネットワークシステムと農産物流通の構築に関する研究
・農業への企業参入におけるICTを活用した生産経営管理の見える化の有意性に関する研究
・地域の自然植生を活かし四季を感じ安らぎのある緑のエクステリア空間創造ビジネスの研究
・「道の駅掛川」による地域農業振興方策〜農地活用方策に関する提言〜
・低圧ミストの利用による低コスト環境制御システムの構築についての研究
・地元農業者との連携強化によるスーパーマーケットの地場野菜販売システムの再構築
・トマトのDトレイ栽培による企業的経営の経済性〜「(株)静岡アグリビジネス研究所」のモデルを事例として〜
・出口戦略から考える農業ビジネスモデルの構築〜土から口までの一貫ビジネスの構築〜
・自社工場立地地域の農産物等を活用した社会貢献型ビジネスモデルの研究
・新規就農者の現状と課題及び新たな支援策に関する研究
5) 必要経費
   平成28年度大学院入学検定料及び入学料、授業料の実績額は以下のとおりです。(改訂する場合がありますので留意願います。)
 検定料 30,000円
 入学料 282,000円
 授業料 年額535,800円(半期分267,900円)《平成28年度実績額》
   
3.入試関係(平成29年度)
1) 募集人員
 若干名
2) 出願資格
 大学を卒業した者で、新たに農業ビジネスに参入しようとする企業人、農業法人経営者、新規就農を目指す社会人、学部卒業生などが出願出来ます(詳細は募集要項を参照ください)。
 なお、大学を卒業した者以外でも、大学が定める審査書類を提出して事前審査を受け、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められれば出願出来ます(同参照ください)。
<事前審査>
事前審査書類請求期限 平成28年10月 7日(金)
事前審査書類提出期限 平成28年10月14日(金)
3) 願書受付期間
平成28年11月7日(月)〜11月11日(金)<16時必着>
入学者選抜方法
 農業をビジネスとして捉え、農業で起業することを目的とする人材の育成を目指し、入学後の勉学と研究活動を遂行しうる能力及び学力について、「出願書類(志望理由書)」、「学力試験(小論文)」、「面接試験」で選抜します。
試験の日時
平成28年12月8日(木)11時〜
試験場所
静岡大学農学総合棟(静岡市駿河区大谷836)
合格発表
平成28年12月16日(金)12時発表予定
募集要項の請求先及び問い合わせ先
〒422-8529 静岡市駿河区大谷836
静岡大学農学部学務係  TEL 054−238−4815、4816
                 FAX 054−237−9362
※ 募集要項は本学部ホームページで入手できます。
http://www.agr.shizuoka.ac.jp/admisshion/index.html
9) 本コースに大学院生を派遣する法人・企業のメリット
・農業に参入しようとする異業種企業にあっては、農業の経営及び栽培技術等の習得、企業間ネットワークの形成、土地・施設等の借用・補助金制度等に関する情報収集が可能で、農業を身近な場所で学ぶことができます。
・農業関連事業(農業用施設の建設、ソフト開発、新製品のマーケティング、試作品提供など)の情報を得ることができます。
・農商工関係者とのネットワークの構築ができます。
・静岡県及び各自治体における関連施策情報が入手できます。
・農業関係機関(行政、研究)との連携及び交流ができます。
・異業種間の交流、マッチング、宣伝効果〜メディア報道によるPR効果などが期待できます。
10) コースの内容に関する問い合わせ先
静岡大学農学部内 農業ビジネス起業人育成コース事務局
鈴木克己(教授)・切岩和(准教授)・松本和浩(准教授)・柴垣裕司(准教授)・伊藤さやか(事務担当)
   TEL&FAX 054-238-3038    E-メール  ito.sayaka@shizuoka.ac.jp

4.コンソーシアムの設立
1)趣旨
 本コースは、大学外からの協力をいただいて独自の教育プログラムにより講義・演習を進めており、スタート時点としては、満足のいく体制を構築しています。しかし、実際の農業も農業ビジネス経営体の形態も大変バリエーションに富んでいることから、今後生じると思われる多様な要求に応え、また新しい形の農業ビジネスを発展させるため、より広範な視点からの斬新な提案や展開も必要と考えております。そこで、本コースの支援組織として「農業ビジネス起業人育成コースコンソーシアム 」を設立し、学生教育とコースの発展に広範な方々のご協力をいただくことが不可欠であるとの思いに至りました。
 また、本コースでのキーワード「農業ビジネス経営体」という用語は、静岡県が農業振興の施策としている概念です。当然、静岡県でもアグリビジネス実践スクールなどを開講していますが、これらは主として農業者に限定されており、広く異業種企業が農業に参入しようとする場合には、情報収集や研修の場が限られています。このほかに、農業ビジネスに関して情報を有している自治体・機関や企業も多いことと思いますが、これらの情報交換の場も限定されています。本コンソーシアムでは、年に2回程度情報交換の場を設け、充実したネットワークを構築することを計画しています。
 本コンソーシアムは、農業ビジネス起業人育成コースの任意支援機関として平成24年3月に設立いたしました。

2)入会申し込み
入会申込書をダウンロードし,農業ビジネス起業人育成コース事務局の
伊藤(E-メール;ito.sayaka@shizuoka.ac.jp)まで提出ください。

コンソーシアム規約

コンソーシアム入会申込書