学部案内

学部長あいさつ

“21世紀は農学の時代” 静岡大学農学部への招待

農学部長 糠谷 明

農学部長 河合真吾

自然に恵まれたキャンパスで学ぶ

静岡大学のキャンパスは静岡駅から4Km、日本有数の景勝の地、日本平につながる丘陵に位置しています。森に守られた美しいキャンパスは生命を輝かせる自 然の恵みと光にあふれています。農学部の教育研究は、この恵まれた環境の中で学生数1万人を擁する総合大学の利点を十分に活かしながら行われています。学 部教育は、人間社会と直結した フィールド科学を基盤として、伝統的な生物生産を中心に生物科学や環境科学を両面に配した広がりを持たせて、グローバル社会に適応できる物事を総合的・多 面的に捉えて判断する能力を養う教育を行っています。これまでの教育研究の実績をふまえ学部と大学院の改革を進めました。従来の三学科を「生物資源科学」、「応用生命科学」に、大学院は情報、理学、工学研究科と統合し、総合科学技術研究科農学専攻に整備再編しました。また、大学院修士課程進学者も学部1学年定員の半数を数え、学部教育との一貫性 も強まっており、連合農学研究科および創造科学技術大学院博士課程がこれを支援する形となっています。

地域のフィールドや資源を活かした教育・研究

静岡県は500Kmの海岸線を抱え、海洋から陸上に至るまで変化に富んだ地形を有しています。また恵まれた気候から、茶、柑橘、キノコ、花などの国内有数 の生産地でもあり、一方で水産物の豊富に水揚げされています。この恵まれた農林水産資源を活用し静岡県は、全国でも有数の食品、化学、バイオ関連産業の集 積地域ともなっています。このような背景のもと、フィールドに基づいた自然と人間の共生、環境の育成・保全・修復を重視した教育や、バイオテクノロジーの ように生物の精巧で精緻な能力をいかんなく生産や技術に応用した教育を行っており、地域のフィールドや資源を活かした教育・研究を特色としています。特 に、農学の 基礎となる自然に対する理解を深め、同時に観察能力を養うためのフィールド科学を重視し、 その教育の拠点になるべく整備を進めているところです。農学(バイオ)分野は、研究ポテンシャル(論文被引用度数)も高く全国トップレベルの評価を受けて います。卒業生の進路は幅広く、食品・バイオ、化学、パルプ、薬品といった製造業を中心に農林業に関連する官公庁や経済・農林団体などに及んでいます。海 外で活躍している卒業生も珍しくありません。

若者よ静大に来たれ

これまでの農学は、農業をはじめとした生物生産の基礎として重要な役割を果たしてきましたが時代の変遷とともに新しい農学像が求められそして創られてきま した。新しい農学とは生命現象の科学的解明に基づき、人と自然の融合を目指す学問の大系です。これまでの農学が追求してきた基本理念は堅持しつつ、新しい 農学には生命科学、環境科学、人間科学、国際協力など新たに台頭した学問領域と融合して、衣食住を充足するための理論や技術を創り出す学問分野として時代 の要請に応えていかなければなりません。あらゆる生命と人間とをつなぐ結び目にいる農学は、21世紀の人類の2大テーマである「食糧」と「環境」という2 大テーマに真正面から取り組もうしています。これこそ“農学の時代”と言われるゆえんであり、21世紀の人類繁栄の中核を担う分野それが農学です。静岡大 学農学部では、人類の生存と進歩を支える基盤としての環境問題、食糧生産問題、バイオテクノロジーなどに興味を持ち、こうした問題解決の意欲に満ちた若い 学徒が参加されることを望みます。