教員・研究案内

高分子複合材料学研究室

山田雅章、 田中 孝

私たちの身の回りには、木材を接着して作られる製品が数多くあります。木造建築物に使われている様々な建築材料の製造、木質資源のリサイクルや未利用資源の有効利用には接着剤が欠かせません。わたしたちの研究室は、様々な接着剤の性質に関する基礎研究のほか、化学物質を放散しない接着剤、耐久性のある接着剤、難接着木材用接着剤の研究開発を行っています。

【1】環境対策型接着剤の開発
ホルムアルデヒドや有機溶剤などの化学物質を放出しない接着剤が消費者から求められています。生分解性を有するポリビニルアルコールや天然物を利用した環境対応型接着剤の研究開発を行っています。

【2】難接着木材の接着性改善
木材のなかには、樹種や含有成分により接着が著しく困難な木材が存在します。そのような資源を有効に活用するため、難接着木材の接着性改善のための研究を行っています。

【3】建築材料に使われる接着剤の耐久性向上
木造建築に使われている木質パネルや集成材などの木質系建築材料には、数十年の耐久性が求められます。それらに使われている接着剤の耐久性向上のための研究を行っています。

【4】木質系建築材料からのVOC放散機構解明と室内空気質改善
内装材や家具から微量の揮発性有機化合物(VOC)が放出されることがあり、健康被害が懸念されています。VOCが放出されるメカニズムとその要因の解明、それを改善するための研究を行っています。

【5】バイオマスを原料とする各種炭の利用と循環利用システム
廃材などの植物系廃棄物を炭化させると、製造方法により様々な機能を持たせることができます。VOCの選択的吸着能を持たせたパネルの開発などにより、循環利用システムの構築を目指しています。

【6】X線技術を用いた木質材料の非破壊的品質計測手法
大規模木造建築物に使われる建築材料には、より厳密な品質管理が求められます。医療分野で広く用いられているX線技術を、接着剤の分布解析や材料の品質管理に応用する手法を開発しています。

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各種イソシアネート化合物  


相分離現象を利用した高性能接着剤の開発


ユリア樹脂およびフェノール樹脂の合成


示差走査熱量測定(DSC)による接着剤のガラス転移点(Tg)の分析


液滴の接触角測定によるマカンバ(Betula maximowicziana)の表面張力解析


pMDIと水との反応によるイソシアネート誘導体の生成


X線デンシトメトリによる木材樹液中に溶けた物質の乾燥後析出部位の画像化


熱機械分析(TMA)による接着剤硬化過程の分析


高性能エマルジョン形接着剤

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