教員・研究案内

森林利用システム学研究室

近藤 恵市

森林利用システム学研究室では、森林資源(主に木材)を有効利用出来る状態にするための技術とその周辺の問題の解決が主なテーマになります。具体的には、樹木を伐倒してから運搬に至るまでの、いわゆる伐採過程での林業機械作業システムの構築、森林作業の効率化、林道網の整備や林道の維持、森林労働作業負担の軽減、未利用森林バイオマスの利活用システムの確立といったことを主眼とする研究を主に行っております。
日本の国内には2500万ヘクタールの森林があり、そのうち1000万ヘクタールが人工林で、たくさんの森林資源があります。しかし、主に経済的な理由から、その多くが使われず放置されており、国内の人工林は資源としても環境財としても劣化しつつあります。特に昭和30年代から40年代に大量に植栽された人工林の間伐(間引き)をすすめる事が、資源と環境の両面から重要です。

大型林業機械と作業システム
大型で高性能な林業機械導入の推進は、このような状況を打破するキーワードと考えられます。機械導入により生産効率を高め、生産にかかるコストを低減し、外材と競合しうる材を供給していく必要があります。また、機械導入により作業強度(作業者の身体への負担)を軽減し、林業従事者の高齢化に対応していかなくてはなりません。しかし、これらの機械は北米やヨーロッパで開発されたもので、日本の森林ではその能力を十分に発揮できないことも多く、日本の森林に合った機械やその使い方を開発しなければいけません。

林道と作業道
また、機械を導入していく上で、林道や作業道の整備も欠かせません。林道は森林作業のみならず、地域間の交通アクセスを補完する役割を果たす場合もあります。また、作業道は大型機械による森林作業を進めるためには欠かせないものですが、まだ歴史が浅く、どのような道を作ればよいか模索中であり、低コストで周辺環境に悪影響をもたらさない道づくりを開発する必要があります。

作業道上で、間伐された伐倒木を丸太にする作業を行っているプロセッサの様子。このような作業を調査し、作業の生産性や改善点を明らかにしていきます。
作業道上で、間伐された伐倒木を丸太にする作業を行っているプロセッサの様子。このような作業を調査し、作業の生産性や改善点を明らかにしていきます。

作業道を使って丸太を運搬するフォワーダへの積み込み作業の様子
作業道を使って丸太を運搬するフォワーダへの積み込み作業の様子

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